【介護職】利用者同士のトラブル、上手に対処するには?

利用者同士のトラブルはどのくらい起きているの?

あつまる人数が多ければ、そこで合う人と合わない人が出てくる。高齢者でも、それは同じです。 デイサービスや老人ホームでも、時として利用者同士のもめ事が起きており、施設職員が対応に四苦八苦することも多いと聞きます。 中にはいじめや無視など目に見えた嫌がらせをするトラブルも起きているそうで、「楽しく時間を過ごしたい」と考えている人にとっては気分が悪くなる問題ですよね。 施設職員は、利用者が楽しいひと時を過ごすことができるように、利用者同士のトラブルにも対応をしていかなければなりません。 では、利用者同士のトラブルとはどのように起きているのでしょうか。

まず、トラブルと言ってもその人が抱える症状や障害の程度によって理由も違ってくるようです。
認知症患者の場合は、病気の症状でもある幻覚や妄想から周囲に危害を加えることも。 また、重度ではなく軽度で意識もきちんとしている人の場合は、他の利用者の悪口を言ったりイジメがあったり、時には恋愛沙汰で揉めることもあるそう。 他にも、金銭トラブルが発生するケースもあり、入居者同士のトラブルは本当に数多く起きています。 これらのトラブルを防ぐには、入居者さんの性格や病気、症状に合わせた対応をしていかなければなりません。

入居者同士が会う時間をずらすこと

まず、できる対応としては「入居者同士で会う機会を減らす」ということが挙げられます。
レクリエーションの時間をずらす、居住フロアを変更して会わないようにする、方法はいくらでも考えられます。 会わなければトラブルになることも少なくなりますので、対応としては「利用者同士の相性をみて、双方が会わないように工夫をする」というのが一番ですね。

また、金銭トラブルに関しては「金銭は施設側が管理する」ということが多くなっています。
もちろん自分で管理をしてもらうことも可能ですが、事前にトラブルが起きる可能性があると判断される場合は家族の許可を経て預かることも。 これも、利用者同士のトラブルを未然に防ぎ「全員に穏やかな時間を過ごしてもらう」ための対応になります。

ただ、トラブルが起きてから入居者の居住フロアを変更する場合は家族の了承を得なければならず、施設側で勝手に行うことができないことも。 家族が納得してくれなければフロアの変更ができない場合は、職員がきちんと家族にトラブルに関する説明を行い、「こういう理由でフロアを変えたい」と申しでなければなりません。 こう考えると、日ごろから入居者だけでなくその家族とコミュニケーションをとっておくことも大切なことになります。

介護職と言うのは、単に入居者の身の回りの世話をするだけではなく「施設で気持ちのいい時間を過ごすことができるように工夫をすること」も仕事のうちできればトラブルが起きてから対応するのではなく、あらかじめ相性をみるなどしてトラブルが起きる前に対策をとることができるようにしたいものです。

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