介護施設のレクリエーション、利用者に楽しんでもらうには?

高齢者の憩いの時間・レクリエーション

高齢者施設やデイサービスでは、利用者の憩いの時間として「レクリエーション」が行われています。
一見ただ遊んでいるだけに見えて、実は認知症を予防する頭の体操になっていたり、体の機能を残すトレーニングになっていたりします。
それでいて、利用者がみんなで楽しくやれるようなレクが理想ですね。

レクリエーションは、介護職員と利用者がコミュニケーションをとれる場でもありますし、利用者がストレス発散をできる場でもあります。
どんなふうにレクリエーションを企画し、利用者に楽しんでもらうかを考えていきましょう。

塗り絵、ゲーム、体操、いろいろあるレクだけれど…

レクリエーションと言えば、一般的に良く知られているのが「歌」「手遊び」ですね。
手遊びは手を動かす練習になることもあるので、わりと多く取り入れられているようです。
他にも塗り絵や体操など、レクリエーションの種類は多種多様。
今はレクリエーションに必要なグッズを作るための素材をダウンロードできるサイトもあり、よりバリエーションのあるレクを企画しやすくなりました。

しかし、どんなレクであれ大切なのは「その場を盛り上げること」です。
これが一番難しくて、「どうやってレクを盛り上げたらいいの?」と悩んでいる職員も多いですよね。
どうやったら利用者さんに楽しんでもらえて、盛り上がってもらうことができるのでしょうか?

まず、コツのひとつはコミュニケーションをとることです。
自分一人で話をするのではなく、時々利用者さんに話しかけてみる、質問をしてみるという形で進めていく。 こうすることで、話しかけられた利用者は「輪の中に入った」という気持ちになり、レクに関心を向ける様になります。
体操なら「●●さん手がきっちり伸びてますね~」などと、利用者さんをどんどん巻き込みましょう。
歌なら、事前に利用者さんが好きな歌をリサーチしておくと盛り上がりやすいかも。
一方的に話すのではなく、やりとりをしながら進めていくのが楽しいレクの基本です

利用者が中心になれるようなレクを

レクリエーションと言えば、施設職員側があらかじめ用意した材料で工作をしたり、歌を歌ったりというものが多いですが、時には利用者さんに活躍してもらうという方法をとってみては?

お年寄りには必ず積み重ねてきた時間があります。
中には歌が上手いお年寄りがいるかもしれませんし、大正琴を学んでいたなどの趣味がある人もいるかもしれません。そういう人に中心になってもらい、特技を披露してもらいましょう。 同じ利用者が披露することで他の利用者も興味が湧きますし、披露する側も自分の特技を披露するという楽しみが出てきます。 何より、利用者さんが楽しそうにしている姿は職員に元気をくれるでしょう。 もちろん無理をさせないように気を付ける必要はありますが、たまにはこういうレクの仕方もアリです。

基本は「自分が楽しむ」こと。
やはり、人を楽しい場に引き込むには自分がまず楽しむことが必要になります。 「恥ずかしいな」を心から外して、自分も楽しむ気持ちで飛び込みましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る