介護の仕事で人間関係に悩んだら

介護職で働いている人の悩みを掘り下げてみると、入居しているお年寄りや仕事のハードさよりも「人間関係が辛くてやめたい」というケースが多いです。
「上司が横暴でついていけない」 「同僚と性格が合わない」 こういうことで悩んでいる人はいませんか?
介護はチームを組んで行う仕事なので、合わない人がチームにいると精神的に辛いことも出てくるでしょう。
でも、だからといって「辞めよう」というのは早計です。
もしかしたら、ちょっとした工夫で人間関係を改善できるかもしれません。

上司の問題は別の上司に相談する

介護職でよくあるのが「上司がわがままで無理難題を押し付けてくる」「すぐに怒る、怒鳴る」という上司に関する悩みです。
不満があったとしても、上司である以上「改善してください」とは言いにくいですよね。
でも、そのまま上司の横暴を許していると職員の離職率が増え、信用の無い施設になってしまいます。
このような場合は、違う部署の先輩に相談をしてみることやトップに相談されてみることをお勧めします。 部下や同僚の意見をまったく聞かないような上司でも、自分と役職が同じだったり上だったりする人間の言うことであれば聞くことも多いので、そちらに相談をしてみて下さい。
こういう時のために、日ごろから色々な人と交流を持っておくと、いざという時に頼れます。

ただ、「厳し過ぎる上司」で悩んでいる場合は、もう一度その上司の言っていることを聞いてみて下さい。 優しい上司であればつきあいやすく、仕事がしやすくなることも事実ですが、一方で「自分の成長を止めてしまうかもしれない」ことも考えなければなりません。

厳しい上司と言うのは、それだけあなたに期待をしていて「成長をいてほしい」と考えているか、「この子ならできる」と将来を見込んでいる可能性もあります。
「厳し過ぎる」という一面だけをみず、その上司が何を思ってそう言うのかを見極めることも必要です。

各自が役割をしっかり理解して

介護職員が医師や看護師の指示のもとで行う行為でも、ときには「医療行為に該当するかどうか」がはっきりしないまま、指示が出される場合もあります。こうなると、責任者やケアマネジャーの知らないところで、介護職員が日常的に医療行為をしてしまう、という事態にもなりかねません。
これを防ぐには、実際に介護をする職員はもちろん、医師・看護師なども含めたそれぞれの専門職が、正しく制度と役割を理解することが大切です。そのうえで、情報を共有し、チームとして連携して動くことが必要になります。
実際の現場で、ケアプランと異なる行為が必要とされたときなど、医師も看護師も不在のときは、まずケアマネジャーと相談し、指示を確認してもらうようにしましょう。

同僚との人間関係に悩んだら

まず、どんな職場であっても職業であっても「100パーセント誰からも好かれる人間はいない」ということを考えなければなりません。
どんな職種でも、どんな職場でも、合わない人間がいるのは当たり前のこと。
あなたが悪いから合わないのではなく、みんなそれぞれ合わない人はいるけれど、たまたまあなたと合わない人がその同僚だった、と考えましょう。

人間関係を円滑にするなら、「言葉」はとても大切です。
介護で人間関係が悪いと言われている職場をみると、辛辣な言葉が飛び交っているケースが少なくありません。 ただでさえ人員不足で忙しい職場だと心もトゲトゲしくなりがち。 でも、あえてそういう時に笑顔で「おつかれさま」と言ってみる。「大変だよね、でも一緒に頑張ろう」と笑ってみる。
それだけで、同僚の気持ちがほぐれて笑顔になってくれるかもしれません。
人に与えたやさしさというのは、必ず自分に返ってくるもの。相手にしてほしいことは、まず自分でやってみることが大切ですよ。
「介護は人間関係がつらいから…」
「介護で上司が苦手で、もう働きたくない」
そう思う前に、まず相手にしてほしいことを自分がやってみませんか?
相手に変わってほしいと思う前に、まずは自分が変わってみるということが大事です。

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